ドライコンテナ

この種類のコンテナが人類で一番普及しているでしょう。

コンテナ倉庫の扉

ドライコンテナ(DRYCONTAINER)は中古で入手されるコンテナの中でも最も人気が あり、流通量も抜群に多いと言われております。 もしもコンテナが欲しいという人がいたら、詳しい話を伺わなくてもとりあえず このタイプを差し出せば相手はニッコリ微笑んでお礼の言葉を述べるでしょう。 特殊なタイプもいろいろありますがたいていはただコンテナと言えばドライコンテナ、 冷凍機能や転送機能の付いていないものとなります。 長さは20フィート、もっと大きな物ならその倍の40フィートの物までありますが、 高さは8フィート~9フィートが人気でしょうか。 1フィートは約30センチですので、少し大きめの部屋と同じ位のサイズです。 20フィートコンテナなら6メートルほどになりますので、コンテナハウスに改造 してそこで生活するのも夢ではありません、わりと現実的です。 内部の高さも2メートル以上あるので、背の高いバスケットボール選手や背は 低いけどいつでもシークレットブーツを履いてノッポにみせようとしている男性、 芸名にハイヒールが付いている芸人さんでも不自由なく生活できます。 このタイプは特別な機能は付いていませんが、もともと丈夫に製造されていますので 小規模な地震程度ではビクともしませんし、台風の日でも壁や天井が飛ばされる 心配は皆無、大雨が降っても破壊される恐れはそれほどありません。 海上コンテナは晴天の日以外だけではなく曇りや雨の日も1ヶ月以上大海原を旅 しますが、その過酷な条件にも耐えられるだけの耐久性能を持っているので陸地で 倉庫や住宅に転用したって、そう易々と故障したり不具合が発生するわけがないのです。 中にはエアコンのような機能を持つコンテナもありますが、そのようなタイプは 中古で購入して改造しても用途は限定されるでしょう。 その限られた範囲でなら優れた性能を発揮するのが特殊コンテナですが、あらゆる ニーズに応えられる可能性を持つのがドライコンテナです。 現役時代にも万能だったであろうことは疑いようもなく、豆や衣類、雑誌類など なんでもその内部に詰め込んで遠くまで輸送してきました。 「ごめんね、それは無理なんだ。これしか運べないんだよ」という専門分野を 持たない代わりに、かなり幅広い荷物を手がけることができるのです。 一般的なものであるため中古品の流通量も多く、この類の商品を扱っている業者に 問い合わせをすればいくらでも販売してくれるでしょう。 1つや2つではなく、10個でも20個でも在庫があるから好きなだけ注文して くださいな、とスタッフも声を弾ませて対応してくれるでしょう。 また中古品の需要が高いのもこのタイプで、改造すれば本当になんにでも使う事 が出来そうなのが大きな魅力となっているのでしょう。 がっしりとした鉄製の壁が4方に、床面と天井も簡単には壊れない丈夫さなので コンテナハウスに改造してそこで何年も暮らしていらっしゃる方も大勢みえますし、 生活する場所ではないけれど倉庫として使っているよ、という人もいます。 施錠すればおいそれとは盗難されませんので、オートバイやスポーツカーを保管 するガレージとして活用するのも有名な利用方法です。 自動車専用のガレージを庭に設置するよりも、これを使ったほうがオシャレで オリジナリティーのある車庫が手に入るから、とデザイン的な理由でコンテナを 改造されるカーマニアもいらっしゃります。 住宅でも同じような発想で、似たような外観の建売住宅が並んで販売されている 所には住みたくない、かといって注文住宅を建てるには資金が心配だな、という 層が独自の改造を施したコンテナハウスで生活をしているようです。 積み重ねたり連結したりと、アイデア次第で好きなように間取りを設計できますし、 中古でもとにかく頑丈なので下手な改造をしない限り並みの住宅よりも耐震性能は 勝るというのも、現代人が興味を持つ理由なのでしょう。 倉庫にも住宅にも改造できる、それがドライコンテナです。